◆「グリーンゴールドとライムゴールドの違いについて知りたいのですが・・」

というご質問がありました。
当社のカラーゴールドには、
プラチナに色合いが近い「ホワイトゴールド/K18WG」
赤~ピンク系のおしゃれな色合い「ローズゴールド/K18RG」
薄いクリーム色の「シャンパンゴールド/K18CG」
重量感があるグレー系の色合い「ブラックゴールド」など様々なバリエーションがありますが、

中でも、色味が上品で女性に人気で男性にも付けやすいと受けが良いのが
「グリーンゴールド/K18GG」と「ライムゴールド/K18LG」です。

◆「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」とは

どちらもゴールドがベースのカラーゴールドで、結婚指輪に使用される場合
ほとんどが、K18ゴールド(18金)つまり純度75%。

残りの25%の大半がシルバーなのが、この2種類のゴールドの特徴です。
日本では古来より20%程度「銀」を含む金合金を<青金/あおきん>と呼んでいて、ベテランの職人の方は「あ~青金ね」と言われることもあります。

ゴールドジュエリーの大半を占める、代表的な存在「イエローゴールド」は
純度は同じく75%、残りの25%がほぼ半々の5:5か6:4の比率で、
硬く強くするために銅と銀が加えてあります。

つまり
・金 75%
・銀:銅が5:5~6:4

このあたりが主流の配合です。

これに対して

「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」は

・グリーンゴールド

⇒金75%:銀25%

・ライムゴールド
⇒金75%:銀20%:銅5%

の配合となり、銀の割合がかなり多くなっています。

その分、ゴールドの金色の黄色味と銅の赤みが少なくなりますので、
どちらも薄い緑がかったイエローの色あいのリングに仕上がります。
日本人の肌には比較的合う色合いと思います。

ひとつご注意いただきたいのが、「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」の成分、呼び方がブランド、ショップ様によって違う場合があるようです。
ご確認が必要な点である事を記憶に留めて下さいませ。

◆当店の「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」について

当店には、「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」それぞれどちらもお取り扱いがございます。
どちらも取り扱うショップが限られている種類のゴールドなので、以前から一番遠くは仙台など遠方からのメールオーダーにご対応してきました。

鍛造、鋳造(キャスト)どちらの技法でも、当社のどのデザインでも製作出来ますし、ピンクゴールドやイエローゴールド、他のカラーゴールド、プラチナとの組み合わせる方法で自分の好みの一本のリングにすることも出来ます。

◆「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」の色味の違い

グリーンゴールドとライムゴールドの色味の違いについてですが、成分がかなり近いため、色味もかなり近いものになります。
金75%以外の残り25%は銀しか入っていないグリーンの方が、少し白みを帯びた色合いとなります。

◆注意!「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」とアレルギーの関係

一つ注意しておきたいのが、この二種類の大きい違いが、「対アレルギー」という部分かも知れません。
もう一度成分を比べてみます。

・グリーンゴールド⇒金75%:銀25%
・ライムゴールド⇒金75%:銀20%:銅5%

ライムには、グリーンに含まれていない「銅」が含まれているのがわかります。

純金、純銀はともにアレルギー性が低い金属です。
ただ「銅」に関しては、アレルギー反応を起こす金属の一つですので、体質により反応を起こす場合が考えられます。
イエローゴールドのネックレスで赤みが出たり、かぶれた。。という方は、どの成分に反応が出たかご確認なさるのが無難と思います。

パッチテストなどで、銅に反応がある方は、似た色合いのゴールド系素材を選ぶならどちらかというとグリーンゴールドがおすすめになると思います。

◆「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」共通するメリット/デメリット

<共通するメリットについて>

まず色味が通常のイエローゴールドより黄色味が薄めなため、印象が爽やかなため男性にとってもつけやすいゴールドです。
「プラチナは少し冷たいイメージがするし、イエローゴールドはちょっと目立ちすぎるし・・・」
という方には、シックで控えめな雰囲気の色合いがおすすめのカラーゴールドです。
肌の色味的に、イエローゴールドが浮いて見える方でも似合う場合がありますのでトライして見るのも良いと思います。

また、パラジウムが含まれないので、パラジウムにアレルギーがある方は、アレルギーのリスクが少ない素材と言えると思います。
(※アレルギー反応はメカニズムが複雑なため100%安全ということはできないのをご理解ください。)

市場に少ない珍しい種類のカラーゴールドに分類されるため、人とかぶりにくく、珍しい、人と違ったリングがいいな!と思われる方にもおすすめです。
もちろん加工はしやすい素材のため、ダイヤモンドや誕生石のセットは問題なく対応できます。

<共通するデメリットについて>

色味などよく似たこの二種類のゴールドですが、共通するのは、通常のイエローゴールドよりも少し柔らかい性質であることです。
通常ゴールドは、純金の状態では柔らかいため強度や傷つきにくさを補い硬さを出すため、イエローゴールドの場合、銅を12.5%程度混ぜています。

グリーンゴールドはこの銅を含みませんし、ライムゴールドは入っていますが含有量が5%ほどと含まれていても少なめです。
そのため強度と傷つきにくさでは、通常のイエローゴールドに及ばないのがデメリットです。
リングのキズがとても気になる、傷つきにくいリングが良いという場合、特にグリーンゴールドは避けられた方が無難かも知れません。

あるいは、キズが目立たないテクスチュアを選択するという方法もあります。

また、ハワイなど海外では人気が高いようで見かけるようですが、日本ではあまり使われてない珍しい種類のゴールドのため、取扱店が探しにくいかも知れません。
興味があっても、実物を手に取ってみる機会が限られるのもデメリットと言えるかもしれません。
~※当店ではサンプル送付サービスを行っておりますので、体感したい場合、
お問い合わせフォームより「グリーンゴールドのサンプル送付希望と」ご送信ください。~

◆もうひとつの注意点|お店によって違う<グリーンゴールド>と<ライムゴールド>の定義

一点、ご注意が必要なのが、<グリーンゴールド>と<ライムゴールド>の定義がお店によって違うことです。
基本「K18」となっている場合、金の純度は同じですが、
当社でいう<グリーンゴールド⇒金75%:銀25%>も<ライムゴールド>と呼ばれるショップ様もあるようで、

どちらが違うということではないですが、特に「銅」にアレルギーがある方は、銅が含まれていると肌に反応が出る可能性がありますので、
そこはご確認が必要な部分になります。

◆「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」の価値

二種類のゴールドは、どちらも金の含有量が75%ですから、資産としての価値=買取価格にほとんど違いはありません。
※買取ショップ様により買取価格の付け方は様々ですので、若干は違う場合もあるかもしれません。

◆<まとめ>

見た目がよく似た二種類のカラーゴールド
「グリーンゴールド」と「ライムゴールド」
その違いとメリット、デメリットまでご説明してみましたが、いかがでしょうか?

・どちらも金と銀が主な成分の合金
・「グリーンゴールド」の成分は金と銀だけ。「ライムゴールド」は金銀と銅が少し加えられているのが違い。
・色味は銀の含有量が多い「グリーンゴールド」の方が白味が強い。
・銅アレルギーがあるかたは、「ライムゴールド」より色味が近い「グリーンゴールド」がおすすめ
・グリーンゴールド、ライムゴールドの呼び方/配合は、お店によって異なる場合もあるようです、ご注意を。

ざっくりとまとめますと、こんな感じです。

カラーゴールドの世界は、色や性質の変化など奥深く、私も製作しながら探求してしまう奥深い魅力があります。
結婚指輪の選び方の参考に少しでもなれば良かったです!

また
「<グリーンゴールド>や<ライムゴールド>のここがわからない??」
というご質問や、
「他のカラーゴールドとの比べて色々知りたい!」
など、もうちょっと知りたいというご質問にも、手作りの経験を活かしてお答えいたします。

<グリーンゴールド>の結婚指輪を作るならフィットするデザインは?
7mm幅の<ライムゴールド>を鍛造で製作すると、いくらでしょうか?
・・・と言ったご相談がありましたら、オーダー&カスタム専門店としてキャリアがございますので、いつでもお問い合わせお待ちしております。

店舗には、各ゴールドのサンプルもございます。
実際に見比べてご確認頂くのも良いと思います。その際は、サンプルをお貸出し中の場合がございますのでご来店前に在庫のご確認頂けますと幸いです。

この記事が、少しでもリング選びのお役に立てればとても嬉しく思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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