◆一回確認しておきたい婚約指輪と自分のアレルギーの関係◆
今回は
~<プラチナ>や<ゴールド>のジュエリーでかぶれても、必ずしも<プラチナ>や<ゴールド>のアレルギーとは限らない~
・・・についてです。
ちょっと謎めいた書き出しでごめんなさい。
まず「自分はこの金属のアレルギーに違いない」という思い込みをいったん解除いただきたくて、少しややこしい書き出しになってしまいました。
まずは「なるほど!」とアレルギーへの決めつけが無いか?をご確認&リセットして頂き、そこからリングづくりする側からの対策をお伝えします。
原因と対策はセットなので、原因を間違えると対策も間違っちゃいますから、ここは押さえておきたいポイント!
わかりやすい解説付き「おススメ素材ランキング」も最後にありますので、ご参考に!
できれば最後まで読んでいただき、わからないことやご相談は、丁寧にご対応致しますのでいつでもお問い合わせ下さいね。
【お問い合わせフォームへ】
|1.金属アレルギーです。ティファニー爪タイプの婚約指輪が希望なのですが・・・
「どうもプラチナにアレルギーがあるようで、ティファニーさんに問い合わせてみたけど対応するエンゲージリングが無いということでした・・・」
という方のお問い合わせが。
「プラチナのピアスやネックレスなど、プラチナ製ジュエリーで肌に反応が出たことがある」
とのことで、ご希望は
「以前から、ティファニーブランドの6本爪エンゲージリングにあこがれがあって、どうしてもあきらめられなくてアレルギー対応のものを探してます」とのこと。
お近くのティファニーさんのショップでアレルギー対応の商品が無いと言われたあと、色々検索して探し、
沢山のショップを調べられたようで、あきらめが強くなって来た頃に当店のサイトをやっと見つけられた!とご連絡でした。
「ご希望の婚約指輪を、金属アレルギー対応の素材で製作できますよ!」とお伝えすると、とても喜んでいただけました。
我々が培ってきたMade in Japan/日本の繊細なジュエリーづくりの技術が、お困りごとの解決にお役に立ててうれしい瞬間です。
当店はアレルギー対応のリングを製作しはじめてかなりの期間になりますので、以前からこういったお尋ねが寄せられています。
その度に、ティファニータイプ=6本の爪がダイヤを支えるタイプのエンゲージリングのゆるぎない人気、花嫁のあこがれの強さを感じさせられます。
やはりエンゲージリングというと写真のような六本爪のソリテールのデザインが、永遠の定番!
【ティファニー(tiffany)タイプ6本爪中絞り婚約指輪(エンゲージリング)】
女性なら特に強いあこがれをお持ちの方は多いでしょうし、プロポーズ前の男性が<エンゲージ>と聞いて頭に思い浮かべるのも、
この<六本爪のソリテール> >ではないでしょうか?
ティファニータイプ6本爪婚約指輪(エンゲージリング)事例ページへ
|2.一回確認したい婚約指輪とアレルギーの関係
ここで一度、<金属アレルギーと婚約指輪>の関係に関して、誰もがはまりがちなちょっとした誤解をリセット!するためお伝えしたいことがあります。
題して~<プラチナ>や<ゴールド>の<ジュエリー>でかぶれても、必ずしも<プラチナ>や<ゴールド>のアレルギーとは限らない。~
「なんだそれ!?」「クイズみたい・・」と思われたら、申し訳ありません。。
婚約指輪をお求めのお客様と、アレルギーについてご相談のお話していてよくあるのが、<ジュエリー用のプラチナ>と<よくあるインゴット(塊)みたいな、
要するに純プラチナがごっちゃになっていること。
当然、私もこの仕事に就く前は、そうでした。
「海外旅行で買ってきたゴールドのアクセサリーを着けた跡が赤い!私、ゴールドのアレルギーかも」
「プラチナのピアスでかぶれた!プラチナアレルギーだ!」
そんな感じで、だんだんプラチナ、ゴールドのジュエリーを遠ざけるようになる・・・
比較的、そんな流れが多いように感じます。
|3.それってプラチナ、ゴールドが金属アレルギーの原因?
しかしちょっと気になることが・・・。
金箔(きんぱく) )やプラチナ箔(サランラップみたいに薄くのばした状態)が入った日本酒とか聞いたことないでしょうか?
高級すし店などでは、にぎりの上に金箔が乗せたりするのをグルメ番組で見たことないですか?
もしゴールドやプラチナで金属アレルギーが発症するとしたら、それを呑み込んだら、大変な事になりそう!と思いませんか?
でもこれらの飲み物や、食べ物を食べておなかが痛くなった!とか具合が悪くなった・・という事が起きてないのはなぜでしょう??
|4.プラチナ・ゴールドはジュエリーになるとかぶれる??
なぜ日本酒や食品として金やプラチナを直に体内に入れても問題が起きてないのか?ジュエリーになるとどうして反応が起きるの?
それは一般的に<プラチナ><金(ゴールド)>と呼ばれるものと、リングの素材の<プラチナ・ゴールド>が少し違う成り立ちのものだからです。金塊などは、限りなく【純度100%に近い純金・純プラチナ】です。ここで<アレルギーを起こしにくい素材>をリストにしてみます。
<順位> | <素材> |
1 | ハフニウム |
2 | タンタル |
3 | ジルコニウム |
4 | チタン |
5 | プラチナ |
6 | ゴールド |
7 | シルバー |
という感じです。
順番に読んで行って、いかがだったでしょうか?
「あれっ?プラチナはアレルギー出にくいの?私のピアスかぶれって?」
「ゴールドのリング着けたときの指の赤みは何??」
と思われませんでした?
それはジュエリー用のプラチナやゴールドには、身に着けるために必要な強度を出すため、
ジュエリーらしいデザインに加工がしやすくするために、
他の金属が少し加えてあることが原因かも知れないんです。
|5.金属アレルギーの仕組みと、でやすいリング素材
金属アレルギーが起きるプロセスを簡単にまとめると下記の①~③です。
① | 金属表面から、金属イオンが汗や水分で溶け出す。 |
② | 金属イオンが体内に入りタンパク質と結合⇒タンパク質が変質する。 |
③ | 変質したタンパク質をカラダは異物!とみなし攻撃する。 |
◆つまりイオンになりやすい素材は
・銅・ニッケル・パラジウム・コバルト・スズ・クロム |
|6.純プラチナとプラチナ900(950)、純金と18金(K18)の違いとアレルギー
ジュエリー用のプラチナ=プラチナ900の「900」の表記は純度90%の意味ですから、残りの10%は<別の金属>が含まれています。
販売されているジュエリー用ゴールドの素材18金(K18)には、純度75%以外の25%は同じく<他の金属>使用されています。
<他の金属が含まれている>ココが大切なポイントで「プラチナ900」には、パラジウムやルテニウム、
「K18ゴールド」には、主に銅と銀がそれぞれふくまれることが多いです。
※よく見かけるイエローゴールド、ピンクゴールド、どちらも銅が含まれます。ご注文には注意が必要。
そう、さっきの「アレルギーが起こる、つまりイオン化しやすい素材」の中のパラジウム・銅が一定の率で含まれているんです。
これが比較的アレルギーが出にくいと言われる、プラチナ・金がジュエリーの場合出てしまうと言われる理由なんです。
・日常言われる金/ゴールド=大体純金のこと
・一般的に言われるプラチナ=大体純プラチナのこと
対して
・結婚指輪のゴールド素材
⇒18金(K18)=純金75%+銅と他の金属25%
・結婚指輪のプラチナ素材
⇒プラチナ900(Pt900)の場合=純プラチナ90%+パラジウムや他の金属10%
つまりイオンを出しにくい純金や純プラチナと、イオン化しやすい金属を混ぜた合金の18金やプラチナ900がごっちゃに「金」「プラチナ」と呼ばれていること。
これがアレルギー源への認識をややこしくしている場合が多いんです。
ここ試験には出ませんが?!意外と知られてない知識で、大切なジュエリーあるあると言えると思います。
「あ、ならば純プラチナや純金でリング作ればアレルギー出にくい婚約指輪ができるんじゃ??」
と思われた方、鋭い!正解ですが、実際は・・・
|7.繊細なデザインづくりには強度に心配がある純金・純プラチナ
純プラチナ、純金、どちらも皮膚にやさしくて、美しくきれいなリングを作れる素材というメリットがありですが、同時に比較的柔らかい素材なんです。
なので繊細な六本爪のダイヤモンドを固定する細い爪を作るには、「若干強度に不安がある」というデメリットがあるんです。
純プラチナや純金がリングの素材としてあまり使われていなかったり、あってもたっぷりとした厚さがあったりするのは、この「強度」と関係があります。
今の衣類の化学繊維はめちゃくちゃ細くて、強いものがあって、それがダイヤモンドを留めている爪に引っかかったりすると、柔らかい素材の細い爪が耐えられない場合もあり、石のゆるみなど心配の原因になりかねません。
|8.金属アレルギーでも着けれるティファニータイプのエンゲージ向け素材
<順位> | <素材> |
1 | ジルコニウム |
2 | ハフニウム |
3 | タンタル |
4 | チタン |
:::::::::::
この四種類です。
:::::::::::
【1】ジルコニウム
メインのおススメ素材、金額も一番手頃で色味もプラチナに近い。鮮やかな発色や、
はがれにくいブラック仕上げも可能とオールマイティーな素材。なので1位です。
【2】ハフニウム
ジルコニウムに色味が近く、タンタルと並びもっともアレルギーに対して安全性が高い。
レアメタル中でも希少性が高く、加工もジルコニウムに対して困難で、ゆえに価格が高め。なので2位
【3】タンタル
アレルギーに対する安全性は最高ランク、ただ<もっとも黒い金属>として有名で、
・そこが好き!という方
・やっぱりエンゲージはプラチナに近い色がいいので黒は
・・・という方に好みがわかれます。
またレアメタル中でも希少性が高く高価で、かつ加工もジルコニウムに対して困難なため、価格が高め。
色の好き嫌いがあるのと価格高めのため3位
【4】チタン
色合いが若干グレーよりなのを気にならなければアレルギーの例もなく安心な素材ですが、ティファニータイプの爪を製作する場合、他の素材と手間が変わらないため、ジルコニウムと価格差がそれほどありません。
そのため、あえてチタンを選ぶメリットがあまり無いと思います。なので4位。
ちなみに本ランキングでは、
・配合した成分が色々で見極めが難しいステンレス
⇒アレルギーを引き起こしにくいステンレスもありますが、ギフトでもらったステンレスの腕時計ベルトや洋服のバックルで体に反応が出るという事例が。
・はがれが心配な各種類のコーティング
⇒ごく微量でも皮膚に反応がお切る場合がある
などは今回除外しています。
:::::::::::::::::::::
以上、購入をご検討の際に、選びやすいよう、金属アレルギー向け六本爪ソリテールの素材をランキングしてみました。
いかがでしたでしょうか?
なお、セブンドリームスでは購入の際、例えばレディースのみアレルギー対応素材、メンズは通常のプラチナなど、おふたり男女ペアでなくとも別の素材でも問題なく製作いたしますのでご参考まで。
また各素材で納期が異なる場合がございます
また共通するデメリットとして、レアメタル素材ブライダルリングはカットを伴うサイズ変更をすると、加工跡が、
うっすらと色味が変わる場合があることもお伝えしておきたいと思います。
これは必ずそうなるわけではないですし、人によっては「どこどこ?それ」というぐらいの方と、
「なんとなくわかりますね」という方がいらして、そこが絶対気になる!という方は、別の方法のご提案になると思います。
最後に、、、。
<主婦湿疹> という言葉をご存じでしょうか?
<手湿疹>とも言われますが、洗い物をしたり、汗をかいた後で時間とともにリングと肌の間に残った洗剤や汗が原因で、リングの触れた部分が赤くかぶれたり、かゆみの症状が出る場合があります。その時に、しばらくの期間リングを外して指を清潔に保つことで回復する場合はそちらの可能性が疑われます。
一応試して見られると良いと思いますよ。それでも収まらない場合は、皮膚科の検査を受ける事も選択肢に入ってくると思います。
色々お伝えしてみましたが、目的は「思い込みでなく本当のアレルギーを引き起こす原因に気づいて、正しい対策をとって頂きたい」一言でいうとそこ!です。
ここまで本サイトを読んでいただきありがとうございます。
一生着けるあこがれのティファニータイプの婚約指輪、この記事がガイドとして選び方のご参考に少しでもなれば良かったです!
また、この記事の内容について、わからないことやご相談はいつでもご質問下さいね。
店舗へのご来店、リモート、メールにラインどれでも、アレルギー対応リングで沢山のカップルにご安心をお届けしてきたキャリアを活かして、精一杯ご対応させて頂きます。
遠隔地の方には、交通費サポート特典がございます。お問い合わせの際はその旨をお伝えください。
【お問い合わせフォームへ】※ラインの友達登録は手軽で便利、おすすめです。
【当店の金属アレルギー対応婚約指輪ギャラリーへ】新着モデル追加中
【リングと同じ素材を身に着けて肌の反応を確認するパッチレンタルご利用はこちら】
【当店の金属アレルギー対応婚約指輪を購入なさった方の口コミ】